一度着たセーターを「まだきれいだから」と箱に入れたら、次の季節にシミやにおいを見つけた。そんなことがあります。見た目はきれいでも、汗や皮脂が残っているためです。季節の服は、状態を確かめて洗い、しっかり乾かしてから、服に合う方法でしまいましょう。
しまう前に、残す服と着る服を分ける
その季節が終わった服を一か所に集め、ポケットの中身を出します。ほつれやボタンの緩み、シミも確認しましょう。修理が必要な服を分けておけば、次に着る直前に慌てずに済みます。サイズが合わない服や今後着る予定のない服も、この時点で分けると収納量が分かります。
気温が変わりやすい時期は、全部を一度にしまわなくても大丈夫。薄手の上着や長袖のシャツを数枚、取り出しやすい場所に残しておくと、急に寒くなった日にも使えます。
洗濯表示を見て、汚れを落とす
短時間しか着ていない服も、しまう前に首元や袖口、脇、食べこぼしの跡を見てください。洗える服は洗濯表示に従って洗い、家庭で洗えない服は表示に合った手入れをします。デリケートな素材や扱い方に迷う服を、無理に洗うのは避けましょう。
シミは時間がたつと落ちにくくなる場合があります。見つけたら素材と洗濯表示を確かめ、適切に処置します。強くこすると生地を傷めることがあるので、薄い布や色落ちしやすい服は特に慎重に。
乾燥は「表面だけ」で判断しない
洗濯後は、縫い目やポケット、フードの内側にも触れ、乾いているか確かめます。厚手の服は表面が乾いていても、布が重なる部分に湿気が残ることがあります。そのまま収納すると、においやカビの原因になりかねません。湿っていたら、風が通る場所でもう少し乾かしましょう。
収納ケースも、空にしたときに内側を拭き、完全に乾かしてから使います。服だけ乾いていても、ケースに湿気や汚れが残っていては困ります。

服の形に合わせて、たたむか掛けるかを決める
セーターやカーディガンなどのニットは、長くハンガーに掛けると重みで肩や丈が伸びることがあります。軽くたたみ、上に重い服を積みすぎないようにします。一方、折り目を付けたくないシャツやジャケットは、形に合うハンガーに掛ける方法もあります。服同士を密着させず、風が通る余裕を残してください。
たたんだ服も、ケースに押し込まないのがコツです。詰め込みすぎると取り出しにくく、しわも付きやすくなります。薄手の服は立てて並べると見渡しやすくなります。重い服は下に置き、柔らかい服がつぶれないようにしましょう。
圧縮袋を使う場合
圧縮袋は収納量を減らせますが、すべての服に向くわけではありません。中綿入りの服や形を保ちたい服は、圧縮するとふくらみや形が戻りにくくなる場合があります。素材の手入れ方法と袋の表示を確認し、長く保管する大切な服には使わない選択も考えてください。
収納場所は湿気と日光に注意する
収納場所は、雨漏りや結露がなく、極端に湿りやすくない所を選びます。押し入れやクローゼットは壁際に湿気がたまることも。ケースを壁にぴったり付けず、空気が動く余地を作りましょう。床に直接置く場合も、周囲が湿っていないか定期的に確認します。
透明なケースは中身が見やすい反面、日光が当たる場所では衣類の色あせに注意が必要です。直射日光を避け、必要なら光を通しにくい収納用品を選びます。防虫剤は、対象の衣類や使用量、置き方を製品の表示どおりに守って使いましょう。種類の違う防虫剤を自己判断で混ぜないことも大切です。

次の季節に探しやすいラベルを付ける
ケースを閉める前に、中身を書いたラベルを付けます。「冬服」よりも「冬・ニット・大人用」と書くほうが、箱をいくつも開けずに探せます。家族で収納を共有するなら、持ち主の名前も加えましょう。
- ケースに入れる服の種類を決める。
- 洗濯と乾燥が済んだ服だけを入れる。
- 中身が読める位置にラベルを貼る。
- 次に着る時期が近い服は取り出しやすい所に置く。
しまった後も、周囲に結露やカビの兆候がないか、ときどき見ておきます。次の季節に服を出したら、においやシミ、虫食いがないか確認してから着ましょう。
収納の手順を日本語で言ってみる:「~ておく」
ここまでの作業は、JLPT N4で学ぶ「~ておく」の練習にも使えます。「動詞のて形+おく」は、後のために前もって何かをするときの表現。たとえば、次の季節に着るために今することを、こう言えます。
- 冬服をしまう前に、洗っておきます。
- 次に探しやすいように、箱に名前を書いておきます。
- 寒い日にも着られるように、薄手の上着を一枚出しておきます。
「洗います」は洗う行為を述べる言い方です。「洗っておきます」なら、後で困らないよう先に済ませる意味が加わります。自分の収納作業を思い浮かべて、「しまう前に、__ておきます」で一文作ってみてください。持ち物の準備でも練習したい人は、一泊二日のキャンプ持ち物チェックと「~ておく」の使い方も参考になります。
たとえば、厚手の服を片づけるなら「フードの内側まで乾いているか確かめておきます」。ケースを閉める前に、指で触って確認し、「冬・ニット・大人用」のラベルも見える面に貼っておきましょう。
